長春閣 (ちょうしゅんかく) Choshunkaku

分類    羅紗系統
作出年代  昭和41年代(年)
登録    昭和55年
作出者   水野淳蔵(豊明園2代)
命名者   水野淳蔵(豊明園2代)
登録者   水野淳蔵(豊明園2代)
作出地   豊明園羅紗の高級人気品。おり下げの良い美しい葉姿が魅力。細かく繊細な雅糸竜が、全面にかかり、気品あるおもと。大宝F1と晃明殿の交配。性質は、丈夫で、採光は充分に。芋吹きが多い。芸最上の作りがいのある木非常に丈夫、雅糸龍 がしりゅうの美しさで右にでるものない、葉肉の厚さも特筆すべきポイント

羅紗芸の中でも人気の芸は、この長春閣に代表される、雅糸龍です。おおくの羅紗実生家が、雅糸龍のすばらしいものを目指して交配を重ねます。羅紗の雅糸龍で、もしこの長春閣を超えるものができれば、その木はまず羅紗のトップの人気になるでしょう。今の雅糸龍の芸で最上のおもと、長春閣。葉の厚さ、雅糸龍の美しさ、太い腰から鋭い葉先にかけての雅糸龍はほれぼれするようで、ある人には日本刀を思い起こさせます。若い頃の芸も楽しく、毎年よくなっていく、厚くなっていく葉には期待が膨らみます。

葉幅もあり、小型でありながら迫力は十分。緑の芸術として、作っていきたい品種です。

長春閣 (ちょうしゅんかく) 3年生 覆輪だけの葉から今年の葉は雅糸竜を見せ始め覆輪が深くなってきました。

「晃明殿」を親に持つ、芸厳しい品種。その折り下げの良さ、盛り上がる総雅糸竜は一見して本種と見分けが付き、この芸を引き出すために採光は強めで管理する。若い頃から葉肉の厚い、覆輪の良い葉は尖り、凛々しい姿。至芸の葉を何層も重ねた重厚感ある姿は王者の貫禄を備えている。性質は強健、肥料は普通。繁殖は芋吹きが主。

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長春閣(ちょうしゅんかく)
富士砂を上手に使うことで、夏の蒸れを防いで、がっちりとした作りになっています。乾いてくると、白っぽくなるので、水遣りの目安としても、また、富士砂の黒は品よく恰好よい

 

1973 秋 豊明園カタログより